直下型地震/3日分
ひとり親+高校生が3日分そなえるとき、何がどれだけ足りないか(直下型地震)
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ひとり親+高校生が直下型地震を想定して3日分そなえる場合、 もっとも足りなくなりやすいのは携帯トイレで、 必要な量は30回分です。 手持ちがない状態からの数字なので、すでに備えている分はここから引いてください。
上下水道と電気が同時に止まります。集合住宅では排水管の無事が確認できるまでトイレを流せないため、備蓄の中でトイレが最初に足りなくなります。
3日分の必要数
計算式を併記しています。数字の根拠が見えない状態では判断できないためです。
| 項目 | 必要数 | 計算式 |
|---|---|---|
| 携帯トイレ | 30回分 | (5+5) × 3日 |
| 飲料水 | 18L | (3+3) × 3日 |
| そのまま食べられる食事 | 18食 | (3+3) × 3日 |
| 生活用水 | 18L | (3+3) × 3日 |
| モバイル電源 | 18,000mAh | 充電する端末 2台 × 3日 × 3,000mAh |
| カセットボンベ | 1本 | 1日 0.5本 × 3日 × 想定係数 0.4 |

携帯トイレを30回分そろえるなら
50回分入り 1個(50回分)で足ります 約3,680円
携帯トイレ(50回分・凝固剤と汚物袋つき)
50回分でA4の箱ひとつに収まる。置き場所を理由に数を減らす必要はない
選ぶときに見る点
凝固剤が粉末か吸水シートかを見る。粉末は低温で固まりが遅くなる。防臭袋が同梱か別売かも確認する。別売だと結局買い足すことになる。それと養生シートの枚数を回数と見比べる。50回分でもシートは10枚ということがある。保存年数は5年と15年で単価がまったく違う。凝固剤は1回分あたりの量が少ないものを避ける。水気が残ったまま捨てると、ごみ収集車の中で袋が破れる。
買って使ってみました
2026年9月に1箱買って、自宅の便器で1回使いました。箱は思っていたより小さく、倍の100回分を置いても収納の問題にはならないと感じました。凝固剤は速く、まだ温かさが残るうちに、体感で2分ほどでゼリー状になります。ただし開封したときの匂いが強い。テストだから気になりませんでしたが、断水が続いている状況でこの匂いを毎回嗅ぐのはつらいと思います。それと、中身が種類ごとに分かれているので、使う前に全部出して並べる作業が要ります。発災してから毎回これをやるのは現実的ではないので、買ったら先に開けて、取り出しやすい形に並べ替えておくことを勧めます。それと、固まるのはゼリー状までで硬くはなりません。そのまま出すと収集車の圧縮で破れることがあるので、段ボール箱に入れ新聞紙で固定して、大きなビニール袋に入れて「し尿ごみ」として出します。段ボールと新聞紙も備蓄のうちでした。
写真つきの記録を見る気をつけること
- 開けると薬品のような強い匂いがします。使うときはこの匂いも一緒に来ます
- 中身が種類ごとに小分けされていて、使うには一度全部出して並べる必要があります
- 養生シートは10枚しか入っていません(本体は50回分)
- 凝固剤に使用期限があり、10年前後で交換が必要です
- 固まるのはゼリー状までです。捨てるときは段ボール箱に入れないと収集車で破れます
金額は参考価格です。実際の価格は販売ページでご確認ください。
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直下型地震で何が起きるか
地震の備蓄でいちばん狂うのはトイレです。上下水道が同時に止まるうえ、集合住宅では排水管が無事かどうか分かるまで流せません。管が損傷したまま流すと、下の階の風呂場や洗面所から汚水が噴き出します。復旧の見込みが立つまで、便器を養生して物理的に「流せない」状態にしておくほうが確実です。
もうひとつ地震特有なのが、発災の最初の数十秒です。飛散したガラスを裸足で踏む事故が非常に多く、これは備蓄庫にしまってある物では防げません。踏み抜き防止のスリッパを枕元に置く、それだけで防げる種類の怪我です。備蓄の話に入る前の話として扱っています。
在宅避難が成立するなら、避難所へ行くより体力も衛生も保てます。建物が無事かどうかが分かれ目なので、家具の固定は「備蓄」より前の投資になります。
ひとり親+高校生で見落とされやすいこと
高校生になると通学範囲が市外に及ぶことがあり、帰宅困難が現実的な問題になります。徒歩で帰れる距離かどうかを、一度実際に測っておく価値があります。
自宅に戻らない選択のほうが安全な場面もあります。無理に動かず学校に留まる判断ができるよう、そこで一晩越せる装備を本人に持たせる前提で組んでいます。
この条件から決まること
上下水道と電気が同時に止まります。集合住宅では排水管の無事が確認できるまでトイレを流せないため、備蓄の中でトイレが最初に足りなくなります。
行動範囲が広いため、帰宅できない状況を前提にしています。
住まいの形・階数・お手持ちの備え・個別のご事情を加えると、 当てはまらないものを外した結果になります。前提の数値も変更できます。
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数字の出典
- 経済産業省は1人あたり35回分(7日分)を目安としています。1日あたり5回はこれを7日で割った内訳です(経済産業省「トイレ備蓄 忘れていませんか」/2026-09-29 参照) 同じ数値は神奈川県「携帯トイレを備蓄しましょう」でも案内されています。
- 農林水産省の家庭備蓄ガイドにもとづく(1人1日3Lが目安)(農林水産省「家庭備蓄ポータル」/2026-08-28 参照)
- 環境省は、ペット用の救援物資が届くまで時間がかかるため「少なくとも5日分(できれば7日分以上)」としています(環境省「人とペットの災害対策ガイドライン」/2026-08-29 参照)
- 上記以外の区分(乳幼児・小学生・高齢者・要介護)の1人1日あたりの値は、 編集部の推定です。画面上でも公的な数値と分けて表示しています。
別の想定で見る
ほかの世帯構成で見る
数では出てこないもの
必要数の計算からは出てこないが、この条件で抜けやすいものがあります。 なぜ見落とされるのかは、型ごとにまとめています。
読みもの
数だけでは伝わらないことは、note に書いています。
この結果について
この結果は、入力された条件と前提にもとづく試算です。 実際に必要な量は状況により変わります。 お住まいの自治体が公表している情報もあわせてご確認ください。



