見落としの型D
その家だけに要る
「標準的な家族」を想定したリストから漏れる。
広告・PRを含みます
乳児用液体ミルク+使い捨て哺乳具
粉ミルクは「お湯・清潔な水・洗浄」の3つが揃わないと使えない。断水下では成立しない
なぜ見落とされるか粉ミルクは「お湯・清潔な水・洗浄」の3つが要る。断水下では成立しないのに、リストは粉ミルクのまま止まっている。選ぶときに見る点
常温のまま飲ませられるかを見る。アタッチメントを使う場合は、いま使っている乳首に合う型番かを確認する。賞味期限は半年から1年と短い。
気をつけること
- 粉ミルクより1回あたりの単価が高くなります
- 賞味期限が半年〜1年と短く、入れ替えが要ります
- 開封後は保存できません
お薬手帳の控え用 耐水ケース
災害時は処方箋がなくても融通が利くことがあるが、薬の名前が分からないとそこで止まる
なぜ見落とされるか災害時は処方箋なしでも融通が利くことがあるが、薬名が分からないと止まる。物ではないため備蓄品として認識されない。選ぶときに見る点
手帳の現物を持って行って、入る大きさかを確かめる。ファスナー式なら保険証や診察券もまとめて入る。中身が濡れないことが目的なので、密閉できるかを見る。
気をつけること
- 控えを取る作業を自分でやる必要があります
- 内容が変わるたびに更新が要ります
使い捨てコンタクト・眼鏡の予備
視力が出ないと避難行動そのものが取れない。断水中にレンズを付け直すのは感染のもとになる
なぜ見落とされるか視力が出ないと避難行動そのものが取れない。断水下でレンズを付け直す危険まで書かれない。選ぶときに見る点
ワンデータイプを選ぶ。断水下では2週間タイプの洗浄ができない。度数は処方に合わせる必要があるので、いまの箱を見ながら買う。
気をつけること
- 度数が変わると使えなくなるため、定期的な入れ替えが要ります
- 眼鏡の予備は単価が高くなります
とろみ剤・嚥下対応食
一般的な非常食は食べられない。避難所でも代わりが出ないので、自分で持つ以外の方法がない
なぜ見落とされるか一般的な非常食が食べられない層がいる。避難所でも代わりが出ないため、自分で持つ以外にない。選ぶときに見る点
学会分類のどの段階に対応するかを見る。本人が普段使っているものと同じ系統に揃えるのが確実。キサンタンガム系はダマになりにくい。
気をつけること
- とろみの濃度は人によって適量が違います
- 保存期間が一般の非常食より短めです
介護用おむつ・尿とりパッド
サイズが合わないと使えない。支援物資の汎用品では代われない品目の代表
なぜ見落とされるかサイズが合わないと使えない。支援物資の汎用品では代替できない品目の代表。選ぶときに見る点
本人のサイズが最優先で、汎用品では代われない。吸収回数の表示と、テープ式かパンツ式かを、いま使っているものに合わせる。
気をつけること
- かさばるため、まとまった収納場所が要ります
- 本人の状態が変わるとサイズが合わなくなります
ペット用の保存フード・水
救援物資でいつものフードが手に入るとは限らない。食べ慣れないものは、そもそも食べない
なぜ見落とされるか人の備蓄は3日で計算されるのに、環境省はペットに5日分を求めている。この差が知られていない。選ぶときに見る点
普段食べているものと同じ銘柄を選ぶ。食べ慣れないものは、当日そもそも食べない。小分け包装だと開封後の劣化を抑えられる。
気をつけること
- 普段のフードと違うものを備えると、当日食べないことがあります
- 開封後の保存期間が短く、ローリングストックが前提になります
- 療法食が必要な場合は、これでは代替できません
ペットシーツ・トイレ砂と防臭袋
在宅避難では排泄物が室内に溜まり続ける。ゴミ回収が止まると、臭いが生活を壊す
なぜ見落とされるか在宅避難では排泄物が室内に溜まり続ける。ゴミ回収が止まる前提での量が計算されない。選ぶときに見る点
普段使っているサイズに揃える。吸収量の表示を見る。回収が止まる前提なので、防臭袋と一緒に考える。
気をつけること
- かさばるため、まとまった収納場所が要ります
- 使用済みを室内に置く前提なら、防臭袋を別に用意する必要があります
ペットフードの密閉保存容器
袋のまま置いたフードは湿気と虫でだめになる。備蓄が長期になるほど、保管のほうが問題になる
なぜ見落とされるか備蓄が長期になるほど、フードは湿気と虫でだめになる。買う話ばかりで、保管の話が出てこない。選ぶときに見る点
密閉できるかと、乾燥剤を入れるポケットがあるかを見る。フードの袋のまま置くと、湿気と虫でだめになる。
気をつけること
- 容器そのものが場所を取ります
- 詰め替えの手間が要るため、ローリングストックを回す気がないと使いません
ペット用キャリー(同行避難の基準を満たすもの)
同行避難は「一緒に逃げること」であって、避難所で同じ部屋にいられることではない。ケージに入れないと預かってもらえない
なぜ見落とされるか同行避難が「一緒に逃げること」であって同室で過ごせることではない、という定義が知られていない。選ぶときに見る点
避難所で預かってもらうにはハードタイプのクレートが要る。IATA基準に対応した製品なら基準を満たしやすい。体高に余裕がある大きさを選ぶ。上から開けられると出し入れが楽になる。
気をつけること
- 普段から慣らしておかないと、当日は入ってくれません
- 大型犬向けは持ち運べる大きさを超えます
水のいらない清拭用品(ドライシャンプー・ボディシート)
贅沢品に見えるが、頭皮のトラブルと気力の低下に直結する。断水が3日を超えると効いてくる
なぜ見落とされるか贅沢品に分類されがちだが、頭皮のトラブルと気力の低下に直結する。断水が3日を超えると効いてくる。選ぶときに見る点
ノンアルコールかを見る。毎日使うとアルコールでは手が荒れる。体を拭くなら大判のもの。温められるタイプは冬に効く。
気をつけること
- 使用期限があり、乾燥するタイプは保管中に劣化します
- 入浴の代わりにはなりません
乳幼児用の軟水(ミルク調乳用)
硬水では粉ミルクを溶けない。届いた水が硬水だと、粉ミルクがあっても作れない
なぜ見落とされるか「水は水」と思われている。硬水はミネラルが多く乳児の腎臓に負担がかかるため調乳に使えない。支援物資の保存水が硬水だと、粉ミルクがあっても作れない。選ぶときに見る点
硬度の表示を見る。軟水は硬度60以下、調乳には「硬度0」「純水」と書かれたものが確実。硬度が書かれていない商品は避ける。
気をつけること
- 普通の保存水より入手先が限られます
- 液体ミルクを備えているなら、そちらが優先です
義歯洗浄剤
断水中も入れ歯は毎日外す。洗えないまま使い続けると口内炎や誤嚥性肺炎につながる
なぜ見落とされるか支援物資に入らない品目の代表。入れ歯が使えなくなると食事そのものが成立しないのに、防災リストのどこにも書かれていない。選ぶときに見る点
部分入れ歯にも使えるかを見る。断水中に使うので、少ない水で洗えるかも確認する。
気をつけること
- 単価が低く、備蓄リストの中で後回しにされがちです
- 使用には少量でも水が要ります
いくつ要るかは、世帯構成と日数で変わります。必要数を計算する