実測 2026.09.09
携帯トイレ50回分を買って、1回使ってみた
このサイトは必要数を出すだけの道具です。ただ、数だけ出しておいて実物を確かめずに勧めるのは筋が通らないので、 1箱買って、自宅の便器で1回使いました。写真はそのときのものです。 よかった点と、そうでない点の両方を書きます。
届いた箱は、思っていたより小さい

50回分でこの大きさです。想像していたよりずっとコンパクトで、これなら倍の100回分を置いても 収納の問題にはならないと思いました。
4人家族が3日分そなえるとき、携帯トイレの必要数は66回分です。50回分の箱を2つ買えば100回分になりますが、 それでもこの箱2つぶんです。「かさばるから」を理由に数を減らす必要は、たぶんありません。
使うには、一度全部出す必要がある

中身は種類ごとに小分けされています。便袋、凝固剤、養生シート、手袋、ガイドブック。 コンパクトなのは良いのですが、使うたびに箱の中から必要なものを探すことになります。
これが一番気になった点です。発災してから毎回これをやるのは、現実的ではないと思いました。 買ったら先に開けて、取り出しやすい形に並べ替えておくことを勧めます。置き場所もそのときに決めておく。
便器に養生シートをかける

断水しても、便器そのものは壊れていません。水が流れないだけです。だから自宅にいられるなら、 暗い屋外の仮設トイレまで歩く必要がありません。
養生シートは10枚しか入っていない

本体は50回分ですが、養生シートは10枚でした。シートは毎回替えるものではないので これで足りる想定なのだと思いますが、回数とシートの枚数が一致しないことは 買う前には気づきにくい点です。買うときに見比べておくとよいと思います。
凝固剤は、思ったより速い

ここは良かった点です。まだ温かさが残っているうちに、体感で2分ほどでゼリー状になりました。 固まるまで待つ時間がある、という心配は要らなさそうです。
ただし、固まるといってもゼリー状までで、そこから先は硬くなりません。 しばらく置いても、ぷるぷるした塊のままでした。欠点ではありませんが、 このあとの「捨て方」に関わってきます。
縛って取り出す

そのあと、どう捨てるか
調べていて一番驚いたのがここです。中身はゼリー状であって固形ではありません。 水気を含んだ重い塊が、ポリ袋ひとつに入っている状態です。
大正大学の岡山朋子氏が、国立環境研究所の災害廃棄物情報プラットフォームに、 使用済み携帯トイレは可燃ごみと分別し、段ボール箱に入れて新聞紙で固定した上で、 さらに大きなビニール袋に入れて排出すれば、パッカー車で収集しても 便袋が破裂して中身が飛び散る事態を防げる、と書いています。(出典)
つまり、そのまま出すと破裂することがあります。ごみ収集車は中でごみを圧縮するので、 水気を含んだ袋が押されれば破れます。破れた先は収集車の中です。 「チーム・トイレの自由」も同じ指摘をしていて、「し尿ごみ」と明記して分けることを勧めています。(出典)
これは備える側ではなく、集める人の話です。災害のあとにごみを集めに来るのは同じ地域の人で、 自分が出した袋がその人の車の中で破れます。やることは3つです。
- 凝固剤をケチらない。水気が残っているほど破れやすい
- 段ボール箱に入れ、新聞紙で固定し、大きなビニール袋に入れる
- 「し尿ごみ」と書いて可燃ごみと分ける(自治体の指示があればそれに従う)
段ボールと新聞紙と大きなビニール袋。これも備蓄のうちでした。
正直に書いておくこと:匂い
開けたときに、薬品のような強い匂いがしました。今回はテストだったので気になりませんでしたが、 断水が続いている状況で毎回この匂いを嗅ぐことを考えると、それだけで気が滅入ると思います。
他に方法がない場面では、それでも使うことになります。ただ、この匂いが緩和されるだけで 評価がまったく変わる商品だとも思いました。買う前に知っておいてよい点として書いておきます。
まとめ
- 箱は小さい。数を減らす理由にはならない
- 凝固剤は速い。2分ほどで固まる
- 使う前に全部出して並べ替えておく必要がある
- 養生シートの枚数は回数と一致しない
- 開封時の匂いが強い
- 捨てるときは段ボール箱に入れて出す。そのままだと収集車で破れる
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何個いるかは条件で変わります。世帯と日数を選ぶと、計算式つきで出ます。
