見落としの型B
集合住宅だから要る
戸建て前提の防災リストから構造的に漏れる。
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背負える給水袋(リュック型)
給水所で配られるのはポリ袋だけのことがある。20Lを手で提げて階段を上るのは、実際には成立しない
なぜ見落とされるか給水所で配られるのがポリ袋だけのことがある。20Lを手で提げて階段を上がる前提が、リストから抜けている。選ぶときに見る点
20Lは水で20kgになる。背負って階段を上れるのは10L前後まで。ベルトの幅が細いものは肩に食い込む。注ぎ口が下向きに付いているかも見る。
気をつけること
- 満水にすると重すぎて背負えないため、実際は10L前後で使うことになります
- 使わない期間が長く、置き場所を忘れがちです
便器の養生シート・テープ
「流さない」を物理的に強制する。家族の誰かがうっかり流すのを、声かけでは止められない
なぜ見落とされるか自治体の防災ページには書かれているのに、市販の防災セットにはほぼ入っていない。「流さない」を物理的に強制する道具という発想がない。選ぶときに見る点
自宅の便器のサイズに合うかを先に測る。テープは養生用(剥がしても跡が残らないもの)を選ぶ。ガムテープは便座を傷める。
気をつけること
- 貼ったあとは自宅のトイレが完全に使えなくなります
- 市販の防災セットにはほぼ入っていないため、単体で探す必要があります
使用済み処理用の防臭袋
凝固剤は固めるが臭いは止めない。ゴミ回収が止まると、使用済みのものが室内に数週間残る
なぜ見落とされるか凝固剤が臭いも止めると思われている。ゴミ回収が止まると使用済みが室内に数週間残ることが想定されていない。選ぶときに見る点
大人の排泄物ならLサイズ以上。防臭性能は商品によって差が大きいので、防臭をうたっているシリーズを選ぶ。1枚あたりの単価で比べる。
気をつけること
- 1枚あたりの単価が普通のポリ袋より高くなります
- おむつ用として売られていることが多く、防災の棚では見つかりません
ヘッドライト(両手が空く照明)
階段で水や荷物を運ぶとき、懐中電灯だと片手が塞がる。ランタンでは足元が照らせない
なぜ見落とされるか懐中電灯はリストに載るが、階段で荷物を運ぶと片手が塞がることまでは書かれていない。選ぶときに見る点
保管したまま置くので、乾電池も使える併用タイプが安心。充電式だけだと、いざというとき空になっている。赤色灯があると人の目を直射しない。防水等級も見る。
気をつけること
- 電池式は保管中に液漏れすることがあります
- 頭に着けたまま人と話すと、相手の目を直射します
階段用のキャリーカート
停電はエレベーター停止と同じ意味。水を1回運ぶだけで階段を往復することになる
なぜ見落とされるか停電=エレベーター停止。水や物資を階段で上げる手段が、前提から抜け落ちている。選ぶときに見る点
階段を上げるなら三輪タイプ。ただし平地では取り回しが悪くなる。耐荷重と、畳んだときの厚みを玄関の置き場所と照らす。
気をつけること
- 階段用の三輪タイプは平地では取り回しが悪くなります
- 折りたたんでも玄関に置き場所が要ります
家具転倒防止 L字金具(ネジ留め式)
固定力はこれが最も高い。壁の下地に留められるなら、他の方式を選ぶ理由がない
なぜ見落とされるか固定力は最も高いが、賃貸では使えない。「家具を固定しましょう」で止まっているリストが、この分岐を書かない。選ぶときに見る点
壁の下地まで届く長さのビスが付属しているかを見る。石膏ボードだけの場所には留められないので、下地探しも一緒に買う。金具の板厚が薄いものは曲がる。
気をつけること
- 壁と家具にネジ穴が開きます
- 壁の下地の位置を探す必要があり、石膏ボードだけの場所には留められません
家具転倒防止 突っ張り棒+ストッパー(併用型)
壁に穴を開けない。突っ張りだけでは効かないので、前脚の下に入れるストッパーとセットで使う
なぜ見落とされるか賃貸は壁に穴を開けられないため、一般的な固定具が使えない。ここで諦める人が多い。選ぶときに見る点
天井までの高さを実測してから、伸縮範囲が合うものを選ぶ。耐圧の表示と、天井側の接地面積を見る。面積が小さいと天井材がへこむ。
気をつけること
- 天井が弱いと突っ張り棒が天井板を突き破ります。当て板が要ります
- ネジ留め式に比べると固定力は落ちます
- 半年に一度は緩みを締め直す必要があります
折りたたみヘルメット(室内用)
収納が厳しい家でも置ける折りたたみ型。防災頭巾では落下物は止まらない
なぜ見落とされるか「避難時に被るもの」として語られるが、集合住宅の在宅避難では余震のたびに落下物が来る。室内で使う道具だという認識がない。選ぶときに見る点
国家検定合格品(飛来・落下物用)かどうかを見る。畳んだときの厚みと、頭囲の調整範囲も確認する。防災頭巾は落下物を止められない。
気をつけること
- 折りたたみ型は組み立てに数秒かかります
- 使用期限があり、樹脂が劣化すると強度が落ちます
窓ガラス飛散防止フィルム
割れないようにするのではなく、割れても飛び散らないようにする。在宅避難が続けられるかの分かれ目
なぜ見落とされるか地味で後回しにされる。だが飛散したガラスは「踏む」だけでなく「その部屋が使えなくなる」ことを意味する。高層階ほど揺れ幅が大きい。選ぶときに見る点
JIS A 5759 適合の表示を見る。窓の寸法を測って、幅と長さが足りるかを確かめる。水で貼るタイプは貼り直せるが、乾くまで時間がかかる。
気をつけること
- 貼る作業に時間がかかり、大きな窓は2人がかりになります
- 気泡が入ると見た目が悪く、貼り直しがききません
中身が見えないゴミ袋
臭いの前に、中身が見えることが問題になる。回収が止まると、それを室内に置き続けることになる
なぜ見落とされるか半透明のゴミ袋しか無いと、生理用品や使用済みおむつを捨てられない。回収が止まって室内に置くほど、中身が見えることが問題になる。防臭とは別の話。選ぶときに見る点
完全に中身が見えない色(黒・濃色)を選ぶ。半透明では意味がない。自治体の指定ゴミ袋が半透明の場合は、最終的に移し替える前提で考える。
気をつけること
- 自治体によっては指定ゴミ袋が半透明のため、最終的な排出時には移し替えが要ります
- 防臭性能は別なので、臭い対策には防臭袋が要ります
いくつ要るかは、世帯構成と日数で変わります。必要数を計算する