直下型地震/3日分

夫婦+子ども4人が3日分そなえるとき、何がどれだけ足りないか(直下型地震)

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夫婦+子ども4人が直下型地震を想定して3日分そなえる場合、 もっとも足りなくなりやすいのは携帯トイレで、 必要な量は102回分です。 手持ちがない状態からの数字なので、すでに備えている分はここから引いてください。

上下水道と電気が同時に止まります。集合住宅では排水管の無事が確認できるまでトイレを流せないため、備蓄の中でトイレが最初に足りなくなります。

3日分の必要数

計算式を併記しています。数字の根拠が見えない状態では判断できないためです。お子さんの年齢は小学生として計算しています。年齢帯を変えると数字が変わります。

項目必要数計算式
携帯トイレ102回分(5+5+6+6+6+6) × 3日
飲料水42L(3+3+2+2+2+2) × 3日
そのまま食べられる食事54食(3+3+3+3+3+3) × 3日
生活用水54L(3+3+3+3+3+3) × 3日
モバイル電源18,000mAh充電する端末 2台 × 3日 × 3,000mAh
カセットボンベ1本1日 0.5本 × 3日 × 想定係数 0.4 × 世帯係数 1.5
能登半島地震の避難所トイレ調査。発災当初に携帯トイレを使っていた避難所は90パーセント、簡易トイレは57パーセント。発災40〜50日後もなお38パーセントが携帯トイレを使っていた。仮設トイレの設置までは4〜7日が50パーセント、届いた便器の85パーセントが和式だった。出典は日本トイレ研究所。
能登では、発災当初に携帯トイレを使っていた避難所が90%だった。最初に働くのは袋である。(日本トイレ研究所の調査/輪島市12か所・七尾市9か所)

携帯トイレを102回分そろえるなら

50回分入り × 3個(150回分)で足ります 約11,040円

携帯トイレ(50回分・凝固剤と汚物袋つき)

50回分でA4の箱ひとつに収まる。置き場所を理由に数を減らす必要はない

選ぶときに見る点

凝固剤が粉末か吸水シートかを見る。粉末は低温で固まりが遅くなる。防臭袋が同梱か別売かも確認する。別売だと結局買い足すことになる。それと養生シートの枚数を回数と見比べる。50回分でもシートは10枚ということがある。保存年数は5年と15年で単価がまったく違う。凝固剤は1回分あたりの量が少ないものを避ける。水気が残ったまま捨てると、ごみ収集車の中で袋が破れる。

買って使ってみました

2026年9月に1箱買って、自宅の便器で1回使いました。箱は思っていたより小さく、倍の100回分を置いても収納の問題にはならないと感じました。凝固剤は速く、まだ温かさが残るうちに、体感で2分ほどでゼリー状になります。ただし開封したときの匂いが強い。テストだから気になりませんでしたが、断水が続いている状況でこの匂いを毎回嗅ぐのはつらいと思います。それと、中身が種類ごとに分かれているので、使う前に全部出して並べる作業が要ります。発災してから毎回これをやるのは現実的ではないので、買ったら先に開けて、取り出しやすい形に並べ替えておくことを勧めます。それと、固まるのはゼリー状までで硬くはなりません。そのまま出すと収集車の圧縮で破れることがあるので、段ボール箱に入れ新聞紙で固定して、大きなビニール袋に入れて「し尿ごみ」として出します。段ボールと新聞紙も備蓄のうちでした。

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気をつけること

  • 開けると薬品のような強い匂いがします。使うときはこの匂いも一緒に来ます
  • 中身が種類ごとに小分けされていて、使うには一度全部出して並べる必要があります
  • 養生シートは10枚しか入っていません(本体は50回分)
  • 凝固剤に使用期限があり、10年前後で交換が必要です
  • 固まるのはゼリー状までです。捨てるときは段ボール箱に入れないと収集車で破れます
3個をまとめて見る

金額は参考価格です。実際の価格は販売ページでご確認ください。

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直下型地震で何が起きるか

地震の備蓄でいちばん狂うのはトイレです。上下水道が同時に止まるうえ、集合住宅では排水管が無事かどうか分かるまで流せません。管が損傷したまま流すと、下の階の風呂場や洗面所から汚水が噴き出します。復旧の見込みが立つまで、便器を養生して物理的に「流せない」状態にしておくほうが確実です。

もうひとつ地震特有なのが、発災の最初の数十秒です。飛散したガラスを裸足で踏む事故が非常に多く、これは備蓄庫にしまってある物では防げません。踏み抜き防止のスリッパを枕元に置く、それだけで防げる種類の怪我です。備蓄の話に入る前の話として扱っています。

在宅避難が成立するなら、避難所へ行くより体力も衛生も保てます。建物が無事かどうかが分かれ目なので、家具の固定は「備蓄」より前の投資になります。

夫婦+子ども4人で見落とされやすいこと

子ども4人の世帯では、備蓄量が収納の限界を超えます。すべてを自宅に置く前提を捨てて、車・実家・職場に分ける設計が要ります。

同時に、支援物資が届いたときの受け取り量も家族人数で決まります。人数が多いほど支援は手厚くなりますが、届くまでの数日を自力で越える必要があるのは変わりません。

この条件から決まること

想定直下型地震

上下水道と電気が同時に止まります。集合住宅では排水管の無事が確認できるまでトイレを流せないため、備蓄の中でトイレが最初に足りなくなります。

世帯夫婦+子ども4人

量が多く一箇所に置けません。分散して保管する前提で組んでいます。

自分の条件で計算し直す

住まいの形・階数・お手持ちの備え・個別のご事情を加えると、 当てはまらないものを外した結果になります。前提の数値も変更できます。
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数字の出典

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98通りの一覧から探す

数では出てこないもの

必要数の計算からは出てこないが、この条件で抜けやすいものがあります。 なぜ見落とされるのかは、型ごとにまとめています。

読みもの

数だけでは伝わらないことは、note に書いています。

この結果について

この結果は、入力された条件と前提にもとづく試算です。 実際に必要な量は状況により変わります。 お住まいの自治体が公表している情報もあわせてご確認ください。