河川の氾濫/3日分
夫婦+子ども2人が3日分そなえるとき、何がどれだけ足りないか(河川の氾濫)
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夫婦+子ども2人が河川の氾濫を想定して3日分そなえる場合、 もっとも足りなくなりやすいのは携帯トイレで、 必要な量は47回分です。 手持ちがない状態からの数字なので、すでに備えている分はここから引いてください。
予測できる災害なので、備蓄より「いつ動くか」の判断材料が先に要ります。被害の中心は浸水そのものより、水が引いた後の泥と衛生です。
3日分の必要数
計算式を併記しています。数字の根拠が見えない状態では判断できないためです。お子さんの年齢は小学生として計算しています。年齢帯を変えると数字が変わります。
| 項目 | 必要数 | 計算式 |
|---|---|---|
| 携帯トイレ | 47回分 | (5+5+6+6) × 3日 × 想定係数 0.7 |
| 飲料水 | 30L | (3+3+2+2) × 3日 |
| そのまま食べられる食事 | 36食 | (3+3+3+3) × 3日 |
| 生活用水 | 44L | (3+3+3+3) × 3日 × 想定係数 1.2 |
| モバイル電源 | 14,400mAh | 充電する端末 2台 × 3日 × 3,000mAh × 想定係数 0.8 |

携帯トイレを47回分そろえるなら
50回分入り 1個(50回分)で足ります 約3,680円
携帯トイレ(50回分・凝固剤と汚物袋つき)
50回分でA4の箱ひとつに収まる。置き場所を理由に数を減らす必要はない
選ぶときに見る点
凝固剤が粉末か吸水シートかを見る。粉末は低温で固まりが遅くなる。防臭袋が同梱か別売かも確認する。別売だと結局買い足すことになる。それと養生シートの枚数を回数と見比べる。50回分でもシートは10枚ということがある。保存年数は5年と15年で単価がまったく違う。凝固剤は1回分あたりの量が少ないものを避ける。水気が残ったまま捨てると、ごみ収集車の中で袋が破れる。
買って使ってみました
2026年9月に1箱買って、自宅の便器で1回使いました。箱は思っていたより小さく、倍の100回分を置いても収納の問題にはならないと感じました。凝固剤は速く、まだ温かさが残るうちに、体感で2分ほどでゼリー状になります。ただし開封したときの匂いが強い。テストだから気になりませんでしたが、断水が続いている状況でこの匂いを毎回嗅ぐのはつらいと思います。それと、中身が種類ごとに分かれているので、使う前に全部出して並べる作業が要ります。発災してから毎回これをやるのは現実的ではないので、買ったら先に開けて、取り出しやすい形に並べ替えておくことを勧めます。それと、固まるのはゼリー状までで硬くはなりません。そのまま出すと収集車の圧縮で破れることがあるので、段ボール箱に入れ新聞紙で固定して、大きなビニール袋に入れて「し尿ごみ」として出します。段ボールと新聞紙も備蓄のうちでした。
写真つきの記録を見る気をつけること
- 開けると薬品のような強い匂いがします。使うときはこの匂いも一緒に来ます
- 中身が種類ごとに小分けされていて、使うには一度全部出して並べる必要があります
- 養生シートは10枚しか入っていません(本体は50回分)
- 凝固剤に使用期限があり、10年前後で交換が必要です
- 固まるのはゼリー状までです。捨てるときは段ボール箱に入れないと収集車で破れます
金額は参考価格です。実際の価格は販売ページでご確認ください。
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河川の氾濫で何が起きるか
水害は、事前に分かる数少ない災害です。だから備蓄より先に「いつ動くか」を決めておくほうが効きます。自宅がハザードマップのどの色に入っているか、垂直避難で足りるのか、それとも早めに出る必要があるのか。この判断が決まっていないと、備蓄があっても使う場所を間違えます。
被害の中心は、浸水そのものより水が引いた後です。床上まで来た家は、泥の掻き出しと消毒に数週間かかります。この期間に必要なのは非常食ではなく、厚手の手袋・長靴・防塵マスク・消毒剤です。片付けの装備を持っている家はほとんどありません。
生活用水の必要量を1.2倍にしているのは、泥を落とす水が要るためです。飲む水より、洗う水のほうが先に足りなくなります。
車を持っている場合、地下や立体の駐車場は水没の可能性があります。避難手段として車を数えられるかどうかが、家ごとに変わります。
夫婦+子ども2人で見落とされやすいこと
子ども2人の世帯は、必要数が「4人分」で済まないところに落とし穴があります。年齢帯が違えば1人あたりの量も違うため、単純に人数を掛けた数では足りません。
経済産業省は携帯トイレを1人7日で35回分としています。4人家族なら140回分。市販の防災セットに入っているのは、多くて5回分です。この差が、備えている家庭でも足りなくなる理由です。
この条件から決まること
予測できる災害なので、備蓄より「いつ動くか」の判断材料が先に要ります。被害の中心は浸水そのものより、水が引いた後の泥と衛生です。
住まいの形・階数・お手持ちの備え・個別のご事情を加えると、 当てはまらないものを外した結果になります。前提の数値も変更できます。
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数字の出典
- 経済産業省は1人あたり35回分(7日分)を目安としています。1日あたり5回はこれを7日で割った内訳です(経済産業省「トイレ備蓄 忘れていませんか」/2026-09-29 参照) 同じ数値は神奈川県「携帯トイレを備蓄しましょう」でも案内されています。
- 農林水産省の家庭備蓄ガイドにもとづく(1人1日3Lが目安)(農林水産省「家庭備蓄ポータル」/2026-08-28 参照)
- 環境省は、ペット用の救援物資が届くまで時間がかかるため「少なくとも5日分(できれば7日分以上)」としています(環境省「人とペットの災害対策ガイドライン」/2026-08-29 参照)
- 上記以外の区分(乳幼児・小学生・高齢者・要介護)の1人1日あたりの値は、 編集部の推定です。画面上でも公的な数値と分けて表示しています。
別の想定で見る
ほかの世帯構成で見る
数では出てこないもの
必要数の計算からは出てこないが、この条件で抜けやすいものがあります。 なぜ見落とされるのかは、型ごとにまとめています。
読みもの
数だけでは伝わらないことは、note に書いています。
この結果について
この結果は、入力された条件と前提にもとづく試算です。 実際に必要な量は状況により変わります。 お住まいの自治体が公表している情報もあわせてご確認ください。



