河川の氾濫/3日分
高齢者おひとりが3日分そなえるとき、何がどれだけ足りないか(河川の氾濫)
高齢者おひとりが河川の氾濫を想定して3日分そなえる場合、 もっとも足りなくなりやすいのは携帯トイレで、 必要な量は15回分です。 手持ちがない状態からの数字なので、すでに備えている分はここから引いてください。
予測できる災害なので、備蓄より「いつ動くか」の判断材料が先に要ります。被害の中心は浸水そのものより、水が引いた後の泥と衛生です。
3日分の必要数
計算式を併記しています。数字の根拠が見えない状態では判断できないためです。
| 項目 | 必要数 | 計算式 |
|---|---|---|
| 携帯トイレ | 15回分 | 7 × 3日 × 想定係数 0.7 |
| 飲料水 | 8L | 2.5 × 3日 |
| そのまま食べられる食事 | 9食 | 3 × 3日 |
| 生活用水 | 11L | 3 × 3日 × 想定係数 1.2 |
| モバイル電源 | 7,200mAh | 充電する端末 1台 × 3日 × 3,000mAh × 想定係数 0.8 |
河川の氾濫で何が起きるか
水害は、事前に分かる数少ない災害です。だから備蓄より先に「いつ動くか」を決めておくほうが効きます。自宅がハザードマップのどの色に入っているか、垂直避難で足りるのか、それとも早めに出る必要があるのか。この判断が決まっていないと、備蓄があっても使う場所を間違えます。
被害の中心は、浸水そのものより水が引いた後です。床上まで来た家は、泥の掻き出しと消毒に数週間かかります。この期間に必要なのは非常食ではなく、厚手の手袋・長靴・防塵マスク・消毒剤です。片付けの装備を持っている家はほとんどありません。
生活用水の必要量を1.2倍にしているのは、泥を落とす水が要るためです。飲む水より、洗う水のほうが先に足りなくなります。
車を持っている場合、地下や立体の駐車場は水没の可能性があります。避難手段として車を数えられるかどうかが、家ごとに変わります。
高齢者おひとりで見落とされやすいこと
おひとり暮らしの高齢者の場合、備蓄よりも先に「無事が外から分かるか」を置いています。物が十分あっても、倒れていることに誰も気づかなければ意味がありません。
電球型のセンサーや、点灯・消灯が家族に見える仕組みは、本人が何も操作しなくても成立します。備える側が離れて暮らしている場合、これが最初に置くものになります。
この条件から決まること
予測できる災害なので、備蓄より「いつ動くか」の判断材料が先に要ります。被害の中心は浸水そのものより、水が引いた後の泥と衛生です。
備蓄より先に、外から安否を確認できる手段を置いています。
住まいの形・階数・お手持ちの備え・個別のご事情を加えると、 当てはまらないものを外した結果になります。前提の数値も変更できます。
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数字の出典
- 経済産業省は1人1日5回(7日で35回分)を目安としています(経済産業省「災害時のトイレ、どうする?(携帯トイレの備蓄)」/2026-08-28 参照) 同じ数値は神奈川県「携帯トイレを備蓄しましょう」でも案内されています。
- 農林水産省の家庭備蓄ガイドにもとづく(1人1日3Lが目安)(農林水産省「家庭備蓄ポータル」/2026-08-28 参照)
- 環境省は、ペット用の救援物資が届くまで時間がかかるため「少なくとも5日分(できれば7日分以上)」としています(環境省「人とペットの災害対策ガイドライン」/2026-08-29 参照)
- 上記以外の区分(乳幼児・小学生・高齢者・要介護)の1人1日あたりの値は、 編集部の推定です。画面上でも公的な数値と分けて表示しています。
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この結果について
この結果は、入力された条件と前提にもとづく試算です。 実際に必要な量は状況により変わります。 お住まいの自治体が公表している情報もあわせてご確認ください。